東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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お詫びとお知らせとレス

 以前より、収まりが良いなどの事情で『ゲキvsゴーオン』感想及び、『ゲキレンジャー』総括は、旧ブログの方に書くと言っておりましたが、色々とタイミングを逸して延び延びになっている上、いつまでも旧ブログを半端な状態に置いておくのもよろしくないと思い、いずれ改めてこちらの新ブログの方に書きたいと思います。この為に旧ブログもチェックしていて下さった方がいたら、申し訳ありません。

 そしてその旧ブログですが、特に愛想ないまま更新終了してしまうのも何なので、閉店阿呆企画を更新しました。
 〔「私を作っている特撮達:脚本家編」〕
 阿呆な内容の上に長いので、お時間のある時にでも御笑覧下さい。

10/22付けレス

◆もりみやさん
 >今回の樽先生で特に思ったのですが、あのいかにも動きにくそうで表情も変わらない着ぐるみで、ここまで魅せる職人芸はやはり凄いですね。
半ばマスコットのコメディリリーフだった樽爺が、しっかりと情念を持ったキャラクター化したのは、ホントお見事でしたね。
 >後の小林靖子戦隊の、ドルネロ&リラやドウコク&太夫のことを思い出して、男女の関係を匂わせたかったのかなぁ……と思ってしまいました(笑)。
船長とシェリンダは、それっぽい感じありますよね。その辺りを突き詰めていった時に、後の『シンケン』における、「愛」とか「情」とかいうよりも、「執着」という関係性に辿り着いたのかな、と思うところです。

◆aaさん
 >星の命の所有者が簡単に死なないことは船長自身がよく知っていると思うので、多分船長は樽爺さんが星の命を持っていることを知らないんでしょうね
ああなるほど、もともと海に沈められた樽爺が生き延びたのは、星の命の力?というのは気付きませんでした。全盛期のバルバンのあれこれとか、背景に壮大な大宇宙規模の物語の広がりを想像させるのは、今作の巧い所ですよね。
 >ストームブレイカーを持ったソーは石を揃えたサノスを殺しえたそうなので、本当にIWはヒーローが公ではなく私をとって敗北する話なのだな…と
あの斧が真っ当に効いていたのは、あの映画終盤最大のビックリだったのですが、ヒーロー側が詰めの甘さで足下をすくわれるというのも、今作のアンチヒロイズムな作りを徹底している所ですよね。

◆タイキさん
 >ギンガマン感想、お疲れ様です。私も管理人様の感想を読みながら改めて見直しましたが、本当に素晴らしい作品でしたね。
まだちょっと、咀嚼しきっていない部分がありますが、噂に違わず完成度の高い作品でしたね。
 >思えば前作「メガレンジャー」のギャラクシーメガも頭部シャトルが変形してパイルダー・オン!って感じだったので
……あ、そう言われてみると(笑)
 >そして星獣と戦士の双方が力を合わせてこそバルバンに勝てる、というのを全部このワンシーンに凝縮していることですよね。
色々とネタにしてきましたが、ギガシリーズがしっかりスクラムに加わっているのは、かなり好きなシーンです。力の結集として良かったですね。
 >何となく今作と「シンケンジャー」って代々伝わる先祖たちの子孫から受け継いだ戦いとか世俗から切り離した戦闘民族であるとか
ギンガマンも実質的には対バルバン特化ですし、対外道衆特化ヒーローであるシンケンジャーって、今作の設定をよりミニマムかつクローズドにした部分はあるのかな……というのは私も途中で感じました。
 >更にモークの最期でも勇太君の心の優しさこそがアースである、と前段階を丁寧に積み重ねているので兎に角心配りが行き届いてますよね。
人それぞれ、色々な形でアースを持っている筈だ、というのは綺麗に繋がりましたね。
 >クランツの魂が二十五章で果たした役割を今度はリョウマがそれと知らずにヒュウガに対してやっている
別の形で戦うしかない、と思い詰めていたヒュウガの頑なさを、同じ戦士として戦えるはずだ、とヒュウガが溶かすと捉えると確かに、綺麗な重ねですね。つくづく、中盤の黒騎士編は、今作を支える屋台骨ですね。
 >確かにナイトアックスが具体的に星の命を砕くために必要だったのか、明確な説明は劇中一切ないですね…
これだけ(樽爺が持っていた素材からして)ちょっと、唐突に物語中に投げ込まれていますよね……まあ、ギンガの森の薬草Aに似た成分を持つ外界の薬草B、みたいなのは『ギンガマン』あるある、ではあるのですが、超重要アイテムだけに惜しかったなと。
 >つまりアースと対極の力故にアースを持つ者には触れない、つまり星にとって全くのマイナスエネルギー、ということになるのかなと。
星の命を砕ける武器、という事で、収めきれなかったそういった設定はありそうですね。
 >因みにこのシーンの名乗りは「ジェットマン」最終回手前の名乗り同様役者さん達がスーツ着て演じてます。
おお、そうだったのですか。「銀河を貫く伝説の刃!」が決まって、良い揃い踏みでしたね。
 >意外と珍しいですよねこうやって戦隊シリーズカップル成立するのは…
ゲストだと特に、だいたい途中で流してしまいますしね……(^^; まあここまで追いかけてきたので、なんとなく幸せそうで良かったです(笑)
 >鈴子先生はあくまで「ゴウキのヒロイン」なので物語全体としてのヒロインはやはり勇太君なのでしょうか。
今作において、ヒーローが守り、ヒーロー支える大衆の象徴、といえるのが勇太くんなので、やはり勇太くんがヒロインなのだろうな、と(笑)
 >今作を作る上で高寺プロデューサーが置いていたスローガンですが「サンタクロースは居る!」が一つあったそうで
成る程、劇中における「伝説」と、現実における「ヒーローフィクション」を重ね合わせる、というのが、かなり明確に意識したメタ構造だったのですね。
 >ゴーゴーファイブの鍵はマトイ兄さんとモンド博士を好きになれるか否かで大きく分かれるなと思いました。
当時、マトイ兄ちゃんは好きだったんですよねー……モンド博士は印象悪かったですが(笑)

◆鷹Deさん
 >最終回のアース復活は丁寧に要素を組み合わせてきた今作としてはだいぶご都合感のある奇跡ではありますが作品のテーゼとうまくハマった感があって割と好きですね
話の流れとしては違和感ありませんでしたし、森の復活を含めて、最後の最後だからこそ、これまでの積み重ねが奇跡になる、という意識はあったのかもですね。
 >ヒーローは特別な力を持つからヒーローなのではなく、正義のために戦おうとするからヒーローなんだというのは高寺さんが好きそうなテーマではありますね
ヒュウガのアース復活を、心が伴う事でヒーローになる、というテーゼの具体化だと見ると、確かに高寺さん好みの集約という感じですね。
 >昔のように動き回るために魔獣を復活させようとするバルバンとそれを阻止するギンガマンという図式で改めて見ても見やすい作品だったなぁと感じました
細かいところでは手を変え品を変えて飽きさせないようにしつつ、敵味方の目的意識の設計が、最後まで巧い作品でしたね。

◆ピンクまさん
 >のちの作品と比べるとやや荒削りではあるが、王道をとことん貫いていてなかなか面白かったですね。最後は狂気の展開も満載でしたし。
小林さんはこの後、キャラクターの肉付けをより重視していき精妙さを増しますが、てらいなくストレートな作風で、気持ちの良い着地でしたね。
 >ちょうどチェンジマンの初配信に時期が重なってしまうのが非常に痛いですが・・・。
そうなんですよねー……『ゴーゴーファイブ』、リアルタイムでは半分ほどしか見ていなくて(マトイ兄ちゃんが好きでした)うろ覚えもいいところだったので、この流れで見ると新たな発見もありそうで余裕があれば見たいかなと思っていたのですが、『チェンジマン』が控えている上に『グリッドマン』も見始めてしまい、ちょっと余裕が無さそうです(^^;

◆さやまきさん
 >レッドのコクピットに全員集合させるというのは上手い展開でしたし
前回を踏まえて、皆のアースを結集、というのは綺麗に収まりましたねー。物語がリョウマ-ヒュウガに集約される中で、他の4人にも台詞を配分している配慮も良かったです。
 >5人から外れるヒュウガをいち早く船長に向かわせて既に退場した樽爺絡みの因縁にケリを付けさせた分け方も良かったです
ヒュウガの存在意味が最後まで薄れなかったのも良かったですね。アックスでゼイハブを倒せない代わりに、地球魔獣に大打撃を与える事で、これまでの特訓がまるっきり無駄にはならなかったのも巧いバランスでした。
 >奇をてらわずに船長が最強としたのは力こそがヒエラルキーの頂点という考えがストレートに出ている感じでした
船長、力ゆえに力に負けるわけではありますが、最後まで間抜けな感じにならず、己の暴虐を貫き通したのは良かったですね。
 >無謀だ(苦笑)とは思いながらもギンガマンが戦う意志を取り戻すのには相応しい納得度でした
思えば最後まで、前線に出てくるとしっかり命の危機に陥る『ギンガマン』ルール(笑)
 >これに限らずギンガマンでは張った伏線が無駄に終わったという事がほとんどなくて
要素の使い切り、という点ではホント完成度の高い作品でしたね。
 >唯一残ってるのは青山父の絵本なんですが(これは終わった後でないと完成しないものなので仕方がない)
 >実は後のゴーゴーファイブvsギンガマンでしっかり回収されてます(苦笑)
成る程、そこもきっちりと(笑) まあ、あの総集編の使い方は、晴彦さんの仕事の証明にもなって、割と好きです。
 >理想的過ぎるきらいはあるものの、理想像を提示出来るのもまたヒーローという意味で
 >あるべき姿を見せてくれていたなぁと思いました
最終回は完全に「炎の兄弟」に集約されますが、ヒュウガとはリョウマにとってのヒーローであり、そのリョウマが勇太くんのヒーローとなり、そしてリョウマはかつてのヒーローであるヒュウガを助けて道を示す、という形で疑似を含めた兄弟像を通して「ヒーローになる」物語がまとまっているのがお見事でしたね。