東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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8/3付けレス

 本日は、読書メモを書きました。

賢いゴン

Beniさん
 >お気づきになりましたか。これはクレージーではなく、クレバーゴンと呼ばれるものです。
前日譚の時点で、こういったオマージュ手法も入れていたのですね……そして、穏当な名前に(笑)
 >過去の人気怪獣をそのまま出すのは控えていたらしく、あくまでも「それっぽい」にとどまります。
ガモランはまんま過ぎましたが、ギギはダダの翻案として面白いデザインになっていたので、こういうのも、やり方次第ではあるなーと改めて。
 >続くメビウスはM78星雲の直接の続編ということで、主に帰ってきた以降の怪獣が多く出るようになりました。
その辺りからが、今に続く路線の本格化なのですね。
 >で、その後はゼロの登場なんかを経て、すべての作品が平行宇宙的なつながりを持つように設定が整理されたようで
近作のちょっと困ったところは、作り手と00年代から追いかけているファンにはその辺りが自明の理らしいけれど、新作の劇中ではこれといって説明されないので、新規で入るとパラレル性がさっぱりわからないところで……もうちょっと、説明意識があると良いなとは思うところです。

◆ログラムさん
 >ムサシが宇宙への憧れと怪獣の保護との間で板挟みになる話かと思ったら、ムサシ本人からはそれらしい感情を感じなかったのが拍子抜けに思ったエピソードでした。
予告でそういう方向を期待していたら、9割以上怪獣保護! みたいな内容だったのは、私も拍子抜けでした。もうちょっと、そこつついて欲しかったですよね……。
 >そのためキャップの気遣いも空回り気味に見えるというか、普通にムサシを叱っておけば問題なかったのではないかと。
後半を盛り上げる為に感情的なしこりを作ろうとした結果、話の焦点がなんだかちぐはぐになりましたよね……いっそオーバーワーク要素無かった方がスッキリしたのではぐらいで。
 >アイズの作戦とコスモスの力がうまく合わさって問題が解決したパターンとしてはムードンの回のオチは良かったと思うんですけどねー。
人間が考えた作戦がコスモスの窮地を救い、それを受けたコスモスの力が怪獣を成仏させる、という部分は上手く組めてましたよね。それだけに、皆で作戦考えよう、をギャグにして関係者の神経逆撫でする流れが、あの話は勿体なかったなと。

真夏のざっくり読書メモ

久方ぶりの有栖川有栖とか

●『カナダ金貨の謎』(有栖川有栖
 《火村》シリーズ短編集。実のところそんなに熱心なファンというわけでもなく、凄く心に突き刺さった作品がある、というわけでもないのですが(一番好きなのは《学生アリス》の『女王国の城』でしょうか)、有栖川さんの安定した巧さは、定期的に触れるとホッとします(笑) 特に、するっと読めて、ゲスト含めてキャラ描写がしっかりしていて、謎解きミステリの醍醐味を楽しめる、短編の安定感は相変わらずお見事。限られたページ数で被害者や容疑者を印象づける手腕は、本当に上手い。

●『インド倶楽部の謎』(〃)
 資産家夫婦を中心に、インド好きが高じたグループの集まりである催しが開かれるが、その参加者が続けざまに死体となって発見される。彼らを結ぶ奇妙な縁は、事件の謎とどう繋がるのか――。
 《火村》シリーズは、探偵役である火村の劇中ポジションの都合や、短編をスムーズにまとめる為の手段として、基本的に“警察の捜査情報の信頼性が高い”ミステリであり、警察ミステリに接近した一面を持っていますが、警察との共同歩調の趣が強めの長編。
 良くも悪くも地道な捜査が続き、物語としてはやや回りくどい部分もあり、恐らくは、解決における火村の推理を持ってしてそこからの“飛翔”が意図されたのかとは思うのですが、それがあまり上手くいかなかった印象。

●『絶叫城殺人事件』(〃)
 タイトルが「○○○(建築物名)殺人事件」縛りの、《火村》シリーズ短編集。作者が意図したのかはわかりませんが、ややビターテイストのエピソードが多め。お気に入りは、ガラクタを積み上げて作られた家で起きた放火殺人の顛末を描く、「月宮殿殺人事件」。

●『朱色の研究』(〃)
 過去のトラウマから「オレンジ色」に恐怖心を抱く教え子からの依頼で、2年前の未解決事件を調査する事になる火村だが、その矢先に事件関係者が死体となって発見される。犯人と目される人物の差し金により、死体の発見者となった火村とアリスが事件を追う、《火村》シリーズ長編。
 今読むと、劇中の“ある事柄”に対する扱いが軽すぎるのが引っかかるのですが、これは出版当時の認識もあったでしょうか……エログロに対する抑制は有栖川作品の好きな部分なのですが、今作に関しては、それがやや中途半端な要素を生んだ感もあり。
 目の覚めるような解決、というわけではありませんでしたが、ラストページは好き。

●『魔偶の如き齎すもの』(三津田信三
 《刀城言耶》シリーズ短編集。あまり数を読んでいない(ホラー成分が一定を越えると読めないので……)範囲での印象ですが、三津田さんの文章における“急に会話や描写が軽くなる”が短編だと凹凸が大きくなって悪目立ちするので、基本、長編が向いているのかな……という印象あり。

●『狩野俊介の記念日』(太田忠司
 短編集。久方ぶりの《狩野俊介》シリーズ。収録4作品中、「思い出を探して」がなかなかの好篇でした。

●『暁天の星』(椹野道流
 ジャンル違い。

●『13人目の探偵士』(山口雅也
 探偵士ばかりを狙う連続殺人鬼“猫”が跳梁するパラレル英国。記憶を失った状態で目を覚ました「私」は、<探偵皇>クリストファー・ブラウニングの死体を発見した事で殺人事件の容疑者となり、探偵士に助けを求めるのだが……。
 パラレル英国を舞台にしたマザー・グースミステリー《キッド・ピストルズ》シリーズのスピンオフといった感のある長編で(執筆自体はこちらの方が先なのですが)、元々はゲームブックであったものを、小説の形に加筆改稿したもの。
 作者にとっては「心残りのある習作」にして「ミステリの趣向にひたすら淫することを目指した作品」であり(あとがきより)、実際、原典のゲームブック要素を取り込みつつ、トリックを散りばめる事そのものに力を入れた、といった内容で、個々の謎解きはそこまで面白くも無い、といった出来。

8/2付けレス

 本日は『コスモス』感想を書きました。

宇宙からの遺産

◆ヘイスタックさん
 >『ギャバン』のアオガメダブラーそのまんまですね。
さすがに偶然だと思うのですが(意図して被せに行ったら止められそうというか)、私もちらっと思い出しました(笑)
 >どれだけ意識的に無茶苦茶やっても既に大抵のパターンは過去作に存在している、というのも考えてみれば恐ろしい話ではありますが(笑)
上原先生か曽田先生が、大体なんかやってる、という……(笑)
 >七夕伝説にゾックスが「呪いみたいなものか」と強引に共感を示したうえ特に意味が無かったり
これで急にアンニュイになるのは、だいぶ強引でしたよね。
 >必ず物語要素を絡めなければいけないのが『セイバー』の縛りだったのかもしれませんが。
七夕の寸劇については、そういう縛りなのかなと思って見ていましたが、考えてみるとこれ、後半の「女装」の布石だったんですかね……。
 >マジーヌの魔法は流石に何でもあり過ぎてバランスが悪いというか、他メンバーや戦隊ギアの存在意義すら奪いかねなくて割と危険な要素ですよね…
今作はこういうノリです、はまあわかるとしても、あまり決定打として使われると、面白みが無くなりますよねー……ホント、戦隊ギアよりも使い勝手良さそうですし(笑)

◆橘まことさん
 >大体30キロ先を狙って隕石を降らせる能力、きちんと使えばもっと効果的な方法がありましたよね(笑
それこそ、サイラー一族と手を組むと、ゾーン滅ぼせそうというか(笑)
 >ラストカットに入る前「おいおい、この風景だともしかして……やっぱりー!」となってました(笑
見る人が見ると、形でわかる山だったのですね。位置関係を見ると、現地でとりあえずカメラに収めておこう、となるのは凄く納得ですが(笑)
 >ジュラン役の浅沼晋太郎さんが面倒見の良い役を担う
役柄が違いすぎて全く繋がっていませんでしたが、そういえば浅沼さんもレギュラーキャストでしたね(笑)
 >ロボットが登場する映画が絶賛公開中だったような気がするのですが……ZじゃなくてGがついていたような……
1と2をレンタルで見よう……と思って心の棚に置いている内に3の公開が始まってしまった体たらくなのですが、なんだか評判が良いようなので、ひとまず遠くからニヤニヤしております(笑) 元気のGだ!!